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『これからの時代の組織について』

もう1年前になりますが、Facebookに『コロナ後の世界』というコラムを連載していました。

その9回目にこれからの時代の組織について書いたのですが、もう一度リマインドする意味でホームページに掲載したいと思います。

「 -コロナ後の世界[9]- 

今回はこれからの時代の組織を少し考えてみたいと思います。

組織は時代と共に変遷、進化していきますが、それに合わせて組織論も進化していくものです。最新の組織論としては、2019年のビジネス書大賞経営者賞を受賞したフレデリック・ラルーの「ティール組織」が上げられます。勉強していないので論じられないのですが、フレデリック・ラルーはこの本の中で、次のような5段階の組織の進化を示しています。

1.       レッド組織 恐怖を与え服従させる支配的なマネジメントを行う最古の組織モデル。狼の群のような組織。

2.         アンバー組織 権力や階級などを重視する軍隊のような組織。

3.         オレンジ組織 実力主義・成果主義に基づくピラミッド型の階層構造の組織。機械的、デジタルな組織。

4.       グリーン組織 成果よりも主体性やダイバーシティを重視するボトムアップ型組織。家族のような組織。

5.         ティール組織 ひとつの生命体や生物のように、平等に権限と責任が与えられ、進化を続ける次世代型組織。生体組織。

すべての組織がこの流れで進化しないといけないということではなく、組織の役割に応じて組織の在り方は決まってくるものと思います。

最も進化した形のティール組織についてですが、自分は以前論文の中で仏教思想の「縁起」を「主体性と相互依存性が何の矛盾もなく同時に成立する存在法則」と説明しました。これからの人間社会の組織を考えると、一人ひとりが主体的に活動しながら、必要な人同士の間に勝手にネットワークが形成され、一人ひとりの主体的活動が、同時に何の矛盾もなくネットワークメンバー間の相互依存関係を形成していく、そんな組織が自然発生的にどんどん生まれてくるでしょう。特に目的・計画など共有されなくても、勝手に上手くいく連携ができてしまう、そんな風に時代が変わっていくのではないかと思います。ティール組織とは、そんな組織の端緒ではないかと。

さて、日本では安倍首相が辞任表明し、自民党では次期総裁選が始まっています。ナニナニ派とナニナニ派は誰々を支持するとかそんな話で持ちきりです。菅官房長官が圧倒的な派閥の支持を取り付けたとか、この自民党の派閥って何なんですかね。組織論的に見れば自分には、最も原始的なレッド組織、動物の群れのような組織に見えてしまいます。

政治家の方々は法律家も多く、知的レベルは大変高い人達です。人や組織を動かし、交渉力にも長けていて、能力の高い人達です。でも意識とか心のレベルはどうでしょうか。みんながみんなとは言いませんが、原始的な意識の持ち主が集まって、原始的な組織を作って動いている、そんな風に思ってしまうのは自分だけでしょうか。

今時代は大きく変わりつつあります。多分これから今の政治家のような人達が生き難い世の中に、知らず知らずの内に変わっていくのだと思います。 」(転載終わり)

今の世界各国の政党政治を支えている組織って、どれもこれも原始的な組織だなと思えてしまいます。特に日本の自民党がヒドイもんですよね。派閥なんていうものが組織の中にまかり通っている。ニュースでも平気でそれを報じている。なんて原始的なんだろうと思うんですけれども、やっている人達は恥ずかしくないんでしょうか?
コロナになって、これからの時代に進んで行く人たちにはティール組織の芽生えが感じられますが、自分はこれからまだ100年近く掛かるかも知れないけれど、政治や経済に新しい時代のシャーマニズムが取って代わって行くようになると思っています。高次の存在も含めて色々な個々の存在が必要に応じてクォンタムのネットワークで繋がって、それで上手く物事が進んで行く。人間的なレベルで課題があれば、高次の存在に投げかければよい示唆が与えられる。そういう風に上手く回って行く世の中になると思います。

それまで、色々な事象でこれまでの歪みが洗い出されていく期間が、もうしばらく続くのでしょう。

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