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『22世紀型社会に向って -日本がそのモデルになって行く-』(40回目)

3.22世紀型社会への道

3) 今やるべきこと

【宇宙意識で生きる】

 宇宙という言葉からイメージされるものは、人それぞれ違うと思います。ここで「宇宙意識で生きる」と言うに当たっては、やはり宇宙という言葉の意味するところを定義しておく必要性を感じます。飽くまでも私の捉える宇宙になりますが、「ない」に対して「ある」もの全ての集合体になります。それは「見えるもの」だけでなく「見えないもの」も含みますが、「見えないもの」の中には、私達の思考とか感情とか思いとか潜在的な領域も含む意識とか、「ない」と言えないもの・状態全ての集合です。例えば私が昨晩家族に嘘をついたとしたら、その嘘は「ない」にはなりませんから宇宙に含まれることになります。

 本論では随所で私達は皆それぞれが外側の世界をそれぞれ独自に捉えて世界にしていると述べて来ました。そしてそれが共通の客観的な世界だと思い込んでいる点を指摘してきました。この「世界」はそのまま「宇宙」に置き換えて言い訳です。みんな自分が捉えている世界、特に視覚的に捉えている世界を皆の間に共通に存在する客観的な世界だと錯覚して生きています。しかし、いくつかの項で述べてきましたように、私達が捉えている世界は、外から入った情報を自分というフィルターを通して脳みその中に作り上げている像に過ぎません。その像はそれぞれの人ごとにみんな違います。ここで言うところの外の世界が原形宇宙であり、自分の脳の中に作った像は自分宇宙(内宇宙)になります。そこをきちんと分かって生きるとことが、宇宙意識で生きることです。これが大変重要なポイントです。

 私達の科学的知識は、比率にしたら原形宇宙全体の10の200乗分の1くらいのレベルでしかありませんが、それでも最先端の科学的知見のひとつとして「量子もつれ」があります。本論で何回も述べてきたので繰り返しませんが、紐づいた量子間に起こる同時現象であり、このような現象がもっとミクロな世界には多様に存在していて、それが宇宙の根底の法則のひとつだと思う訳です。そう考えれば、原型宇宙と自分宇宙は量子もつれのような現象でリンクしていて、同時に関係性を持って変化しているのだと思います。とても飛躍したことを言いますが、私がハッピーなら、全く同時に原形宇宙の対応する部分がハッピーなんです。どちらが先ということではなく、全く同時にハッピーに成るんです。それを分かって生きましょう。

 今世界では、戦争が起きたり、環境破壊が進んだり、急激に進む温暖化のよる災害が発生したりしています。それは自分宇宙の出来事です。私達一人ひとりがよい宇宙になれば、同時に原形宇宙もよい世界になるのです。決して他人事ではありません。SITHホ・オポノポノを世界に広められ、2022年1月に他界されたヒューレン博士は、よく “Piece begins with me” とおっしゃっていたと聞きます。「平和は私から始まる。」です。平和でない自分がいくら世界平和を唱えても、世界が平和になることはないと言うことです。これは簡単な話ではありません。私達の意識が何層にも渡って深いところまで続いているからです。そうした深いところまでを含む自分宇宙全体がどうなっているかが問われるからです。それを踏まえて、絶えず変化する自分を成長させて行く。そうすればそれに合わせて同時に原形宇宙も相補的に成長して行くのだと思います。本当に調和した宇宙に成るのは悠久の先かも知れませんが、そこに向かって自分全体を調和させるように歩み続けて行きましょう。

 長きに渡り22世紀に向かう世界観・宇宙観を多角的な視点で述べてきましたが、これは私の主観です。お読みいただいて共感いただけるところがあれば是非共感してください。でも、ここは違うと感じるところがあるなら、そのまま違っていることを大切にしてください。お願いしたいことは、その違いに、良し悪しだとか、優劣だとか、善悪だとか、正誤だとかの評価軸を持ち込まないようにして欲しいことです。違いは違いのまま認め合って生きていきましょう!

 以上が本論の最終稿になりますが、次回「あとがきに替えて」を少し書いて、筆を置きたいと思います。

※『22世紀型社会に向って -日本がそのモデルになって行く-』は、週1回くらいのペースで書き足しています。バラバラした投稿になっていますが、初めから順番に読みたい方は、note のサイトを見ていただくと、頭から読める投稿にしてあります。

https://note.com/qeharmony_627/n/n1c014e6dbe0c

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