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『22世紀型社会に向かって- 日本がそのモデルになって行く-』(3回目)

1)22世紀ってどんな世の中? (その2)

【パラダイムシフト】 物資サイエンス(科学信仰)→クォンタムサイエンス

【意識の変容】 優越意識→自立意識

【価値観の前提となる視点の変化】 客観性重視→主観性重視

というこれから進んで行くと思われる変化について、先ず「意識の変容」から見て行きたいと思います。

【意識の変容】

 意識について改めて考えると、なかなか捉えどころのないものです。言葉にすると「私達が直接的に心の現象として経験していることを自分で認識している状態」と言った感じでしょうか。どうしても認識するという行為があって、それを確認する、自覚するところから意識が生まれているように思えます。ここで確認するとか自覚するとか言う行為が必要ですが、それは自分で分かっているということであり、それが顕在化していることになります。ご存じのように意識には顕在意識があり、その下に自覚できない潜在意識があり、更にその下には深層意識、集合無意識と呼ばれるものがあると言われ、この辺りのところを整理する必要があります。「認識を自覚しているのが意識」だとすると、これは潜在意識、更にそれより下の意識には当てはまらない定義になります。

 顕在意識は意識全体の5%とか10%程度とよく言われます。私はもっと少ないのではないかと思うのですが、意識の相当な部分は潜在下にあるということです。自覚がない領域になるので、自覚がなくても認識はあるのかというと言葉の定義にもなり難しいですが、潜在意識と雖も何某かの認識がないと成立しないと思うんですね。顕在か潜在かは、自覚のあるなしがこの辺を分けるような気がします。そして、話をどんどん難しくしてしまうことになるのですが、意識の前に、認識というところから見て行きたいと思います。認識とは何んなんでしょうか。

 通常私たちは五感を使って色々なもの・ことを認識しています。光や音の波動をキャッチしたり、嗅覚などでは動く物質をキャッチして認識は形成されますが、光の波動にしてもその主体は光子、つまり量子・素粒子のひとつです。量子・素粒子は認識の対象ですが、私には量子・素粒子を構成している超ひも理論に言う超ひもは、認識対象に成り得ないように思えます。波動には干渉という性質があって、これは同調して増幅したり相殺し合ったりする性質ですが、この干渉によってできる干渉パターンは、毎瞬毎瞬そのパターンが次の瞬間へと引き継がれていきます。パターンという形が継続することで初めて認識される対象になると思うのですが、最ミクロの超ひもが干渉を起こす前の波動の段階では、認識しようがないと思います。量子・素粒子(クォンタム)は、超ひもの波動の干渉によって形成されるそれぞれ個性あるパターンが、継続して存在しているものなのでしょう。個性あるパターンが継続するから認識対象になる訳です。

 一方認識する側の認識主体は、認識ができるという構造を有することになり、ある程度複雑な構造の干渉パターンが出来て、初めて認識が可能な存在になると思えます。それがどれくらい複雑な構造で、どんな次元に存在しているものから認識主体になるのか皆目見当がつかないのですが、何れにしても認識には波動の干渉によって生まれる認識対象と認識主体が必須ということになります。

 存在が生命体まで進化すると、間違いなく認識主体としての能力を持つことになると思うのですが、下等な生命体でも認識と言う能力は持っているはずであり、これは私達が思うところの自覚と言う行為がなくても認識は成立していると言いたい理由になります。ちょっと強引に結びつければ、下等な生命体でも深層意識、潜在意識に相当するものは持っている可能性があります。こうしたことをインスピレーションでまとめたのが図3になります。まだ出来立てで今後修正が入ると思いますが、この図の説明はどこか後の方の章で詳しく行うことにします。

 ということで、ややこしい話になってしまった今回はここまでにします。

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