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『22世紀型社会に向って -日本がそのモデルになって行く-』(18回目)

2.色々な分野で起こるであろう変化

 これまで第1章の扱いで、「今 世の中で起きていること、進む方向」について色々な角度から見てきました。ここから第2章として「色々な分野で起こるであろう変化」として、変化の各論に入りたいと思います。色々な分野ということで、全方位的に述べる構えを見せながら、でも自分が思いつくとことを述べるところに落ち着くと思います。思いついた分野としては、科学、情報通信、コミュニケーション、組織体(国・社会・エリア・ネットワーク)、政治、経済、宗教、教育、健康(医療・薬事)などになります。

 これまで書いて来たものの繰り返しになる部分もあるかも知れませんが、これら分野について、新しいパラダイムへの転換をベースにした少し具体的な未来像を描けないものかと思います。順番は思いついたものからになるかも知れません。科学全般

)科学全般

 先ず科学全般がどのように変化して行くかから、考察を始めたいと思います。

 一言で言うと、パラダイムシフトとして散々言及してきたように、物質サイエンスからクォンタムサイエンスにベースが転換して行くのだと思います。物理学としてだけでなく、既に量子コンピュータや量子脳理論など、研究の始まっている分野は多いと思いますが、現状として物理学についても解明されているものが極々僅かであり、他の分野への応用となると更に限られた扱いになっているのが実情でしょう。特に量子もつれのような現象が、私達にどのような影響を及ぼしているのか全く分からない中で、それが存在のベースにある法則だとすれば、色々な分野の垣根を超えた捉え方が必要になると思います。現代は科学に於いても学問的な細分化が進んでいますが、分野をクロスオーバーさせたり、全体をホリスティックに見たりする学問領域が必須に思えます。ひとつひとつの現象や活動が、広い意味で周囲とどのような関わりがあり、どのような影響を与えているのかと言ったことが重要な視点になって、積極的に活用することも必要になります。

 そうした中で、これまでの科学の基本姿勢である、証明する、再現性を得るという考え方を、手放さざるを得なくなると思います。これはかなりの抵抗感を伴うことだと思いますが、量子・クォンタムを基本に研究を進めれば、必然的にそうなるのが本来の宇宙でしょう。これは、客観性重視・主観性重視の問題にもなりますが、私達はこうして生きて生活している限り、客観的な共通軸を持たざるを得ません。そして、科学というより「科学技術」という言葉で表現される世界が、客観性をベースにした発展を進めて行く領域になると思います。その世界では、証明、再現性は必須科目で、少しでも多く人達に共通の新しい価値あるものが提供できるように研究を進めることは重要だと思います。それは多分「科学技術」と呼ぶべきものでしょう。

 純粋な科学的探求は勿論進むでしょうが、全部正解、間違いなし、と言った世界観の宇宙の中にあっては、例えば科学と哲学の見分け付かなくなって行くような発展方向ではないかと思います。

 やっていいこと、悪いことの判断基準とか倫理観が、高次の宇宙にゆだねられるような世界観にならないと、当面混乱は続くでしょう。例えば、遺伝子をいじくることへの是非、原子を壊す技術への是非、進化した機械に人間・生命を任せることへの是非、色々あると思いますが、私達の意識が優越意識から自立意識に変容して行けば、大半の問題は自ずと解決するように思います。

 これからの科学については、余り具体的なビジョンが描けないので、今回はこれくらいにします。

※『22世紀型社会に向って -日本がそのモデルになって行く-』は、週1回くらいのペースで書き足しています。バラバラした投稿になっていますが、初めから順番に読みたい方は、note のサイトを見ていただくと、頭から読める投稿にしてあります。

https://note.com/qeharmony_627/n/n1c014e6dbe0c

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