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『生態系雑感』(その1)

我が家は駅近のマンションの4階なのですが、ベランダに出ると100メートルほど先に駅のホームの端が見え、少し前からその駅の付近にトンビがつがいで巣を作っているらしく、よく優雅に1羽か2羽で舞っています。そんな姿を間近に見るのが好きで、よくベランダからボケーっと眺めています。自然にライトランゲージが出てきたりします。

駅なので鳩はたくさんいるし、駅前通りの桜並木には季節になると大量のムクドリが群がり、トンビ達は食料には事欠かないのでしょう。自分にとっては一方的に友達になりたいトンビ君達なのですが、ペットに被害が出ているようです。長いリールで愛犬の散歩をしていたおばあさんが、そのワンちゃんを連れ去られてしまったとか、家から数分のところの河原では、猫も連れ去られたとか。こんな被害を受けて、鷹匠を呼んで鷹でトンビを追い出すことになったそうです。上手くいくのでしょうか。

思うのですが、例えば人間の赤ちゃんがやられたら大被害ですが、飼い犬や飼い猫がやられたらやっぱり被害ですよね。鳩やムクドリのヒナがやられたのは、人間にとっては被害にはならないでしょうか? 人によっては可哀そうという気持ちになるでしょうが、鳩は糞害、ムクドリは騒音被害をもたらす存在でもあります。

往々にして人は自分の都合でものごとを判断してしまうものですが、そう思うかどうか、気づくかどうかは別として、人間のエゴが前面に出る形で生態系に接していると、人類にとっては喜ばしくないことがいろいろ起きて来るのではないかと思います。ウイルスの反応もいい例ですね。

いいも悪いも素直に受け入れる。それが調和へのキーのように思います。自分が犠牲者に思える場合も、どこまでそれを素直に受け入れられるか。生態系の中で行われる弱肉強食の食物連鎖では、やられる側も喜んでいるように思えることがあります。趣味のひとつが無農薬の野菜作りなのですが、野菜についた害虫は遠慮なく殺しています。彼らは喜んでいる! そんな訳ないか。

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