~実在とバーチャルリアリティのはざまで~
はじめに
「風の時代」と言われます。
「風の町」で風の時代を行く・・
みなさんは「風の時代」に何を感じられるでしょうか。「風の時代」の前のこれまでの時代が「地の時代」ということで、時代が「地」のエレメントから「風」のエレメントを象徴するように変化しているようです。
占星術的には、木星と土星が同じ方角に接近するグレートコンジャンクションがどの星座宮で起きるかで、その星座宮が属する四大元素のエレメントである火地風水がその時代を象徴するというものです。グレートコンジャンクションは20年に1回くらいの頻度で起きますが、2020年12月22日にこれが水瓶座で起きて、これから240年間ほど風の星座宮である水瓶座、双子座、天秤座でグレートコンジャンクションが続くことから「風の時代」と言われます。
地球の歳差運動をベースにした黄道の12星座の時代転換では、既に2,160年間続く水瓶座の時代に入っており、「風」の性質が強められている上に、2024年11月20日に冥王星が山羊座から水瓶座に入り20年間ここに留まることから、一気に「地」→「風」の動きが加速しているように感じます。
占星術の視点ばかり強調してしまいましたが、時代を変えている要素は様々あります。ひとつ思うのは、10数年前からVUCAの時代と言われ、過去の歴史検証からは先が読めない時代に成っています。人類の歴史時代を超える長い周期の時代転換が、今複数同時に進んでいるからではないでしょうか。
2019年末に始まったコロナパンデミックは、世界を激変させました。自宅閉じ篭もり生活の中で使い始めたZOOMは、今私の生活の主要パーツになっています。講座、セミナー、お話会などへの参加や主催をはじめ、一般の人には馴染の薄い遠隔ヒーリング、海外の友人との電話替わり・・みんなZOOMに頼っていて、街に出にくい軽井沢の森の中から気軽に色々出来てしまいます。
ライフスタイルが大きく変わった訳ですが、そんな中で町民にさせていただいた「風の町」です。色々な角度からこの時代の変化を見つめ、それに合わせて私達の生き方がどのように変わって行き、更にどのように変わって行った方がいいか、「風の町」で「風の時代」の流れに乗ってコラム風に連載して行けたらと思います。
2025年は強風警報?
さて、2025年になりました。
少し前から2025年の7月頃に何か大きな事象が起きるという話がよく聞かれます。実在と現象という話を何れしようと思いますが、現象面としては乱気流が起き易い時なのかもしれません。現象面というのは心の現れと言ってもいいですから、心が乱れ易い時期とも言えます。
アメリカではトランプが大統領に就任し、正に乱気流と言う感じでこれまでの流れを壊し始めました。これはこれまでの体制に対するアンチテーゼで、それがそのまま未来の形、「風の時代」の流れになるとはなかなか思えません。次の時代への移行の必要性から出てきているアンチテーゼですから、その乱気流の中からデーゼでもアンチテーゼでもない「風の時代」のジンテーゼがこれから生れてくるのだと思います。
私は隠れ祈祷師でもあるのですが、祈祷中に受け取るメッセージやイメージを総合すると今年は、自然災害、地政学的な問題、世界経済の変動などが、昨年よりも大きく現れて来る年になりそうです。こうした動向は単独で起こるというより相互に関わり合っており、場当たり的な対応では根本的な改善は難しいでしょう。風の時代ですから本来軽やかに流れて行きたいところですが、これから200年以上続く風の時代への転換期ということで、必要があって色々大きな動きが出て来て「強風警報」の年になるのだと思います。
そして、間違いなく変わって行く訳ですから、ひとつひとつ個別の事象に一喜一憂することなく坦々と進んで行きたいものです。私の好きな本に葉祥明さんが編纂された「ホワイトウルフの教え」があります。見開きページに短い文章と写真が載っている薄べったい本です。その本のあるページに次のように書かれています。
いずれにしても
起ることは起こるし、
起こらないことは
起こらないのだから、
起こるか起こらないかを心配したり
恐れたりするよりも、
今やるべきことをし、
何がどうなっても
その時適切に対応できるよう
準備しておけば
それでよろしい。
アメリカのネイティブインディアンのグレートスピリットが現代人に降ろした言葉です。何か起きるか、起きないか、その影響を直接受けるか、受けないか、そんなことは誰にも予想できません。もし気になることがあるなら、そのことに自分が必要と思う準備はして置く。そんなことなのかなと思います。
これから更に大きく世の中が変わって行くだろう「風の時代」に向かって、2025年の「強風警報」を無難に乗りこなして行きましょう。